良い家の意外な共通点

 

良い家の意外な共通点

これは100棟を超える新築、リフォーム現場(実際は300棟以上かな? もう数え切れません)を見てきたから言えるのですが、
もちろん全てではありませんが自分が見てきた限りほぼ共通している点があるのです。

さらに家の建築だけではなく家具の製造工場や金物の工場にも言えていますし、
長いあいだ建築業界を見ているとこのことが一番間違いのない見方だなと今でもそうだと確認しています。

このことはデスクワークをしているだけでは分からないと思います。

 

現場は第一印象が鍵

現場に始めて行く時は管理する立場にあってもいつも期待と不安が混じっています。

そのワケはどんな大工さんや職人さんが作業をしているのだろう、
その大工さんが話をしやすい人だったら良いなとか、
むずかしい顔をしていたらどうしようとか考えてしまいます。

それでなくても建築現場は厳しいので笑顔で仕事をしている職人さんなんか見かけませんから
緊張を伴います。

ですからハウスメーカーの設計担当者やインテリアコーディネーターなどは
自分が見る限りでは足早に帰っていく印象を受けています。

現場の大工さんや職人さんとも話をしない人もいるくらいです。
その姿を見てそんなに緊張しなくても良いのにと思ってしまいます。

 

デスクワークしている人は職人さんを苦手とする傾向がある

建築現場は足元もまだ土があるので靴が汚れます。
足場なんかあると触れただけでも服が汚れます。
さらに現場にあるヘルメットなんかもできるだけかぶりたくないと思います。
そしてスリッパも現場のスリッパはできるだけ履きたくないもの。

そして建築現場はなんか粉っぽくて洋服も汚れるなど
デスクワークではありえないほど不快に思う要素がたくさんあります。

それにプラスして職人さんの顔色を探らなければならないのでは
なかなかじっくり見て打合せするということは難しいのかも知れません。

ですが現場にこそ良い家になるかどうかの大切なヒントがあることを知らなければなりません。

というか、現場を見て打ち合わせ通りに進んでいるか、大工さんがなにか見落としていることが
あるかどうかを確認する必要があります。

 

現場に通い続ける意味

現場に通い続ける経験を積むと間違いや精度の悪さに気が付くようになります。
そして現場で処理することができるというのが利点です。

工事が進めば進むほど手直しが難しくなるので良い家を目指すのなら
現場の管理は欠かせないということになります。

 

 

現場担当者に任せっきりになっていないか

現場の管理は欠かせないと言いましたが
現場担当者だけの話ではありません。

設計者及びインテリアコーディネーターも管理する必要があります。

ところが大きな会社になればなるほど分業体制が進んでいるため
今は昔ほど現場に行く設計者やインテリアコーディネーターは見かけなくなりました。

それは会社の仕組みとしては確かに効率的で良いのですけど
大切なことをことを忘れていると自分は思っています。

しかしその前に効率化することの弊害を話したいと思います。

 

 

効率化の弊害

建築の効率化が進むということはそれだけ規格化が進んでいるいるということです。

例えばドア(建具)と枠、窓のメーカーが決められている。(オーダーは受けない)
そしてむずかしい納め方をしないとすればどこまでいっても標準以上にはならないということです。

これは予算の問題ではありません。意匠と呼ばれるデザインのディテールの問題です。

ですから効率化が進んでいるハウスメーカーはオプション工事を嫌う傾向にあるということです。

となると少し意地悪な見方をすると
クレームが少ないということはリスクを取らないからだとも言えると思います。

 

現場を少し見ただけで良い家になると思える理由とは

良い家の意外な共通点という話をする前にずいぶんと遠回りをしてしまいましたので
簡潔に話しますね。

良い家の意外な共通点は現場がいつでも綺麗だということです。

「えっそれだけ?」と思うことでしょう。

はい!それだけです。

「現場が綺麗なだけで間違いは起こらないの?」

と問われれば、
間違いはいつでもどこでも起きますと言います。

「なら綺麗とかそうじゃないとかは関係ないのでは?」

と思うことでしょう。

それに対しては
「家の作りに差が出るから」

とはっきり言います。

その理由はいくら効率的に工事が進んでいても職人さんの手で作られている限り
現場に対する思いがそのまま作りにも影響してしまうからです。

もちろん手を抜くということでもありませんし、問題なく完了はしています。

美装が終わるとそんな気配すら見えなくなります。

ですが長年家を見続けていると細かなところにほころびがあることが分かってしまいます。
それも一般の人には分からないと思います。

 

 

身内に進めることができるかどうか

現場を常に綺麗な状態で仕事をする大工さんと
そうではない大工さんがいれば身内に進めるとしたらどちらですか?

いうまでもありませんね。

ですから私は実際身内にすすめるときはとにかく
現場を綺麗に保ちながら仕事をする大工さんに限っているほどです。

だからといって間違いがないとは言ってはいません。

ですが仕事が綺麗だということは丁寧さが優っているということなので
手直しもまた然りなのです。

人は見かけが90割と言います。建築現場も同じです。